
3次元測定器は、JIS B 7440に基づき「互いに直行する案内と、案内の移動量を求めるスケール及びプローブをもち、それぞれの移動量からプローブの三次元座標値を求めることができる機械」と定義されています。この装置は、部品の形状を3次元的に測定するために使用され、点測定または線測定を行い、X、Y、Z軸の座標を記録します。その後、これらの点群データを合成して、2次元または3次元の幾何学的な公差を算出し、寸法や公差の測定を演算処理により行います。
3次元測定器の分類
3次元測定器は測定方法や形状によって分類されます。初期の頃は設置型(タッチプローブ)でブリッジ(門)型が主流でしたが、現在ではより柔軟性のある多関節アーム式測定器が導入されています。このタイプは、自由にアームを動かしながら広範囲を測定できるため、さまざまな形状の部品に対応できます。さらに、レーザーを使用した非接触型測定器も登場しており、大型対象物の測定が可能となりました。
また、3次元測定器は単に測定するだけでなく、CADデータとの比較や製品の観察・解析に活用されることもあります。これにより、リバースエンジニアリング(逆工程設計)にも利用され、製品の設計改善や品質向上に貢献しています。
株式会社南信精機製作所では、部品のサイズや形状に合わせて2台の3次元測定器を使用しており、精密な測定による高い品質管理体制を実現しています。正確な測定結果に基づく品質保証により、多くのお客様から信頼をいただいております。